【活動報告】第三回 朗読ワークショップを開催しました!

レポート

3/23は第三回 朗読ワークショップ
「戯曲を読んでみよう」

を開催しました!

今回は朗読と言いつつ、すこし演劇よりのワークでした。
自己紹介やリラックスするためのアイスブレイクをはさみながら
戯曲は岸田國士さんの「あの星はいつ現れるか」を参加者みんなで台詞を割って読み合わせ。
その後この戯曲の意図を探っていきます。

面白いのは、黙読したときより実際に声に出した方が理解が深まるということ。
そして感情を込めて台詞を声に出すという事が、それだけでとても楽しく刺激的であるということ。

その様子をレポートとしてお伝えしていきたいと思います。

準備中

柔軟・発声

いまからワークに入るというスイッチの切り替えためにも柔軟・発声はとても大事なワークです。
ゆっくり身体を動かして声の響きやすいしなやかな身体にしていきます。
発声は僕にとってとても重要なワークの一つです。
すこし時間をかけて深呼吸してから息のコントロール。声量のチェックと準備。そして舌の筋肉の運動。
一通り終わると体がほぐれて声や感情が出しやすくなりました。

アイスブレイク

緊張をほぐしたり、初対面の参加者たち同士の交流を促す時間です。
ここで話しやすい、ワークに参加しやすい空気をまず作っていきます。

今回行ったのは「自己紹介」
お題を決めておいてそのお題にそって自己紹介していく方法で、お題は3つ。

  • みんなから呼ばれたいあだ名(あれば由来)
  • 今日のお昼はなにしてた?
  • 最近はまっている本、もしくは作家

という内容でした。好きな作家が被ったり、お昼の予定が似通っていたりとなかなかの盛り上がり。

もう一つのアイスブレイク「並び替え」
参加者の方たちに一列に並んでもらい、その並び順をお題ごとに入れ替えます。
たとえば「あだ名のあいうえお順で並んでください」というような感じ。
お互いの名前を確認できるし交流を促す事ができます。
他にも、「手の大きさ順」「好きな食べ物のカロリー順」などなど、ぱっと見て分かるものからコミュニケーションをとらないと分からないものまで色々。

アイスブレイクが終わり交流を深める参加者の方々

戯曲を読もう

ココからが本題です。戯曲「あの星はいつ現れるか」
今回は
群読→ディスカッション→群読→ディスカッション→バズ→群読→ディスカッション
という流れで行いました。

まずどういう話かを簡単に説明しますと

18歳の少女、葉絵子(はえこ)は父からある忠告を受けます。
「最近よく家に来る大隈(おおくま)という男、あいつはお前のことが好きなんだろう」
この大隈というのは葉絵子の友人で、他の友達と一緒によく葉絵子の家に遊びに来ている男です。
父はさらに続けます。
「あの男には気をつけろ。あいつは人間的にあまり良いほうじゃない」
と。話が終わって居間に戻ると、今度は母から忠告を受けます。
「最近よく家にくる大隈さんという人、あの人はきっとお父さんに会いにきているのよ」
というのも、葉絵子の父親は権威のある生物学者で、大隈はそういう偉い人に媚を売るために家に来ているんだというんです。
母はさらにこう続けます
「あの人は人間的にすばらしい人だけどあなたを好きになってはくれないだろうから諦めなさい」

葉絵子は大隈に対して「気になってはいるが特別な感情は無い」という状態。
でもなんだかモヤモヤしてある日大隈を呼び出します。星空の元二人きり。
そこで葉絵子はこんな事をいいます
「私の友達の話だとおもって聞いてちょうだい」
父が言った事、母が言った事を友達の話として大隈に打ち明けます。

そして最後にこう付け加えます。
「私はその友達に言ってあげようと思います。その男の方のことを信じておあげなさいって。」
と。自分の事だと気がつかないはずはなく、大隈はがっくりとうなだれて葉絵子の元を去ります。
葉絵子は、何時までも空を眺めて、忘れかけている星の名を呼んでみます。

岸田國士著「あの星はいつ現れるか」

というお話なんです。
なぜ大隈は葉絵子の元を去っていったのか。なぜタイトルが「あの星はいつ現れるか」なのか
などなどいろんななぞが残ります。
しかし、読み深めていくうちになんとなくその謎が分かってくる

これからは、ワークショップの中であがったこの物語への解釈をご紹介します(個人の解釈です)

なぜ父は大隈の恋心に気がついたのか

きっと父は葉絵子の事が大好きだったんじゃないでしょうか。だから足しげく葉絵子の元へ通う大隈を警戒したのでは?
もしくは、大隈から直接相談を受けたのかもしれません。

あの事とは?

説明文には書きませんでしたが、葉絵子は大隈からある言葉を言われています。
その言葉は、聴けば母親の苦言がひっくり返るような内容の言葉。
いったいそれが何なのか作中では明らかになっていませんが、ワークショップの参加者の方たちは「おそらく星に関連したロマンチックな台詞だろう」と推察。
ただ、利己主義で現実的な大隈がロマンチックなことが言えるだろうか。みんなで考えた結果

大隈「僕にとって君は星なんだよ(ずっと遠くに居るって意味で)」
葉絵子「あなたにとって私は星なのね(美しく輝いてるってことね)」

というようなやりとりがあったんじゃないか。という結論にたどりつきました

なぜ大隈はうなだれた?

父親に取り入ろうとした事は事実だったんでしょう。その上で葉絵子への思いもいくらかあって
そんなお父さんから「人間的に良くない」といわれた事や、取り入ろうとする打算的な行動がお母さんにばれていた事などが恥ずかしくなったんじゃないか
そして、逃げたのか、あるいは自分磨きの為に旅に出たのではないか

あの星はいつあらわれるか

大熊座という星座があります。おそらくは大隈を星になぞらえて
「旅立った大隈はいつまた葉絵子のもとに現れるのか」という事なんじゃないでしょうか。
戯曲の最後は

「葉絵子は、何時までも空を眺めて、忘れかけてゐる星の名を呼んでみます。」

というト書きの文章で締めくくられています。
この文章だけずっと時間が流れて、十分大人になった葉絵子を表しているのでは・・・。


という感じで、大変盛り上がりました。

戯曲を読むことを朗読と言って良いかどうかはわかりませんが、とても有意義で楽しい時間だった事は確かです。

次回は4月27日(土)
興味を持った、どういうものか知りたい!という方は何はともあれ1度参加してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました